打ち手のヒント集(組織長向け)

エンゲージメント・ドライブでは以下の構造に沿って、エンゲージメントを測定しています。ここでは、「エンゲージメントに影響を与える要因」の側面において、組織長主体で取り組んでいただきやすい施策をご紹介します。

打ち手を知りたい側面をクリックして、自組織の課題解決に向けた打ち手の検討の参考にしてください。

個人(仕事へのエンゲージメントの要因)

機会の活用・創出 / 仕事に対する認識 / 自己の特徴理解
<業務の振り返りを通じた成果の共有や見直し>
・職場メンバー一人ひとりの業務の振り返りとそれを通じて得たものや感じたことを率直に会話する
‐期末や期初等の節目のタイミングで、定期的に仕事の具体的な成果や成長したことの共有
‐メンバーが強みを活かせた事例や自身の課題をクリアにした事例等の共有
・上記の共有等を通じて、メンバー一人ひとりの業務や役割の分担、業務内容・プロセスの見直しを、職場(必要に応じて関連部署)全体で行う

職場(職場へのエンゲージメントの要因)

職場のPDSサイクル (【P】社内外の環境認識)
<上司からの自組織に関する情報等の発信/機会設定>
・メンバーに対し、自組織と関係する市場環境の変化や顧客動向等を自組織の方針とつなげて伝える
・上司が、自組織と関連する情報にアクセスする仕組みを整え、求めたい行動を伝える(必要に応じて場を設ける)
職場のPDSサイクル (【P】目指す姿・目標の設定)
<職場での対話の推奨や職場運営の支援>
・自組織の目指す姿や運営方針をメンバーを巻き込んで検討する機会の検討や運営を促す
・上記の目的を明確に伝え、アジェンダ設定やファシリテーション等、推進上の負荷を軽減する工夫を展開する
職場のPDSサイクル (【D】完遂・チャレンジ)
<メンバーのチャレンジ・完遂の支援>
・メンバーがチャレンジしやすいように目標設定に組み込む、意図的なアサインを行う等の必要に応じたサポートを促す
・結果だけでなく、チャレンジしている仕事や業務改善の工夫等を良い仕事の事例として自組織で共有することを促す
職場のPDSサイクル (【S】振り返り・検証)
<職場における振り返りの推奨>
・職場内で、戦略推進に向けた活動や職場改善の内容、進捗を共有する
・数値的な成果だけでなく、業務プロセス等の定性的な情報も振り返り、さらなる成果を生み出すための課題について対話する
職場のコミュニケーション (相互理解)
<メンバーの相互理解の場の設定>
・期初や職場メンバーが変わったタイミングで、お互いの考えや価値観を共有する等、相互理解の場を設けることを推奨する
・相互理解に向けて、自己紹介シートや運営アジェンダ等を展開する支援を行う
職場のコミュニケーション (相互信頼)
<立場や役職を超えた対話の推奨>
・立場や年齢を問わず、知恵を出し合い助け合うことを推奨する
・上記に向けて、仕事内容自体を共有する際のポイントや、対話のルールを整備する
職場のコミュニケーション (相互成長)
<日常業務を通じた学びを発信する場の設定>
・日頃の業務の中での気づき(ヒヤリハットやうまくいった話等)を職場のメンバーに共有する場を設定し、感想や質問や意見を率直に出し合うことを推奨する
・上記に向けて、運営方法や実施イメージを展開する

経営トップ層(会社へのエンゲージメントの要因)

経営トップ層のリーダーシップ / 経営トップ層の現場に対するコミュニケーション
<トップ層の発信内容の咀嚼と共有>
・経営トップ層や部門トップから発信されるビジョンや意思決定等の内容を理解しやすい形で共有する
 ‐(資料でわかりやすく伝えるなど)単なる情報伝達にしない工夫
 ‐上司とメンバー間における、発信内容と自組織のつながりを踏まえた対話をする

負担感

仕事や人間関係の負担感 (仕事の負担感)
<上司からメンバーへの啓蒙>
・長時間労働を「奨励しない」「前提としない」方針を上司からメンバーへ伝える
・長時間労働が常態化している場合には、「やらないこと」を決める等、対応策を上司と部下で検討する
仕事や人間関係の負担感 (人間関係の負担感)
<上司や関係者へ相談しやすい雰囲気づくり>
・「仕事で困っている」「人間関係に疲れている」等、自分だけで解決できない困りごとについて、上司や関係者に率直に相談できる雰囲気をつくる
マンネリ感・不適応感
<仕事の意味づけ強化>
・上司との面談の際に、メンバーの意向や負担感を確認し、必要に応じて、別の業務アサインを行う等、対応を検討する
Updated on 2025-02-27

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