職場ミーティング(組織長向け)

職場ミーティングとは

職場ミーティングとは、自組織のサーベイ結果をもとに自組織の課題や挙げられた課題に対する打ち手を、メンバーと会話する機会のことです。

ジェンダ例 ※60分で実施する場合

①サーベイとミーティングの場の趣旨の説明(5分)
②組織長からサーベイを見た感想と気になった点の共有(10分)

③メンバーの感想、気になった点の共有と意見交換(25分)

④挙げられた課題に対する打ち手についてグループ全体で意見交換(15分)

⑤ネクストアクションの確認(5分)

Point
職場ミーティングは準備が肝心です。準備をせずに場当たり的に臨んでしまうことはメンバーの混乱を招き、双方にとって残念な時間となってしまいます。

本記事では、職場ミーティングに向けた組織長の事前準備のポイントを4つのステップでご紹介します。

職場ミーティングの効果

①組織課題の早期発見

サーベイ結果をもとに対話をすることで、メンバーが日常業務やチーム内で抱えている課題を共有しやすくなります。

組織の方向性や目標の共有

組織の戦略やビジョンを明確に伝えるための重要な場にもなります。メンバーは自分たちの役割を理解し、一致団結して行動することができます。

③組織文化の強化

サーベイ結果から、自組織の《特性》や《強み》を把握することが可能です。それらをメンバーと共有し価値観を確認することで、自組織へのロイヤリティが向上します。

日々の業務場面で組織長が感じている課題感(定性情報)とサーベイ結果(定量情報)をもとに、自組織についてメンバー同士で考える機会を設けることは非常に有益です。

職場ミーティングの準備 4STEP

以下4つのステップに沿って事前準備を進めましょう。

STEP1_職場ミーティングのゴールを設定する

まずはミーティングのゴールを設定しましょう。

  • サーベイ結果はあくまでもデータであり、結果の活用は組織長次第です。
  • メンバー同士の本音や思いを吐露、共有する場にするか、解決策、ネクストアクションを決める場にするかなど、職場ミーティングのゴールは様々なものを設定できます。
  • どのような組織を目指したいかなど、ご自身の組織マネジメント方針に照らして職場ミーティングをどんな場にしたいか考えてみましょう。

メンバー同士が助け合い、お互い本音を言い合えるグループを目指したいな。グループが発足してちょうど2か月、メンバー同士はまだお互い探り合いな部分もあるから、まずは本音の吐露に重点を置きつつ、改善点をグループで合意する場にしよう!

STEP2_職場ミーティング当日の運営を想定する

設定したゴールに向けてどう進めていくか大まかな流れを想定しましょう。進め方を準備しておくことで、当日場合たり的になってしまうことを防げます。

・必要な資料を用意しましょう。

必要な資料

①報告書(2属性比較報告書、3属性以上比較報告書)
▸自組織の結果が反映されている報告書を用意します。
※3属性以上比較報告書はある場合のみで結構です。

②ワークシート
▸事前に結果を読み取ってワークシートに自身の考えをまとめておきます。 
③その他に必要な資料
▸その他、メンバーに共有する上で必要な資料があれば用意します。

・話す順序やアジェンダを整理しましょう。

アジェンダ例 ※60分で実施する場合

①サーベイとミーティングの場の趣旨の説明(5分)
②組織長からサーベイを見た感想と気になった点の共有
(10分)
③メンバーの感想、気になった点の共有と意見交換
(25分)
④挙げられた課題に対する打ち手についてグループ全体で意見交換
(15分)
⑤ネクストアクションの確認
(5分)

本音の吐露をしっかり行いたいから③の時間を多めに取ろう!

・結果を見た感想や課題、想定する打ち手をメンバーに伝えましょう。
この時、組織長自身の思いを伝えることが重要です。また、観点の整理にはワークシートの活用も有効です。

組織長が事前に整理しておく内容

①サーベイ結果を見て感じたこと
▸普段の問題意識や想いに照らして、結果をどのように受け止めたのか?
  
②打ち手として検討したこと
▸最も気になる部分(課題)を自組織で解決するために、現時点で必要である、適切であると考えたアクションは何か?

・組織長の話やサーベイ結果の感想を聞いてみましょう。発言しやすい雰囲気づくりや、話を聞こうとする姿勢がポイントです。すべてのメンバーに事前にサーベイ結果を共有し、感想を考えてきてもらうと良いでしょう。

・組織長がファシリテーションをすることが多いですが、場合によっては人事など外部の方が入る方が意見が出やすいことがあります。どのように運営するか迷った場合は、人事に相談してみましょう。

参考:ワークシート

参考:ワークシートの記入例

参考:打ち手のヒント集(組織長向け)

メンバーの話を聞くポイントとしては以下が挙げられます

メンバーの話を聴く際のポイント

・自分が伝えたいことにとらわれることなく、まずは相手の話にじっくりと耳を傾けます。
・その人が取り上げている観点だけでなく、その観点を取り上げた理由についてもじっくりと考えていきましょう。
・相手の話を理解するために、分からない部分があれば相手の話を要約しながら、その真意をとらえるように問いかけをしていきます。

問い詰めたり、犯人探しをするような発言はNGです。また、オープンすぎる質問(例えば 「みんなは今後どうしたらよいと思う?」など)は返答に困ってしまうので、観点を絞って聞くことがポイントです。

STEP3_職場ミーティングにおけるメンバーの役割を考える

誰にどんな役割を担ってもらうか想定しましょう 

  • 当日、急に発言を求めてもなかなか意見が出てこないかもしれません。
  • メンバーの中で誰が最初に口火を切ってくれるか、どのタイミングで誰に話を振るかなど、あらかじめ想定しておきましょう。
  • ベテランのメンバーなど、発言力の強いメンバーに対しては当日の進め方を先に共有しておくことも有効です。
  • メンバーの人数が多い場合は、メンバー同士でサーベイ結果に対する感想を共有する場を作ることも有効です。

自分の意見をはっきり言うBさんに初めは話を振ってみよう。
Dさんはきっとそこにかぶせて話を広げるはず・・・。
場が温まってきてらAさんやEさんは自発的に意見をしてくれるはずだけど、 もし自分から発言していなかったら振ってみようか。

STEP4_当日に向けてメンバーに事前に広報する

事前にメンバーに広報することでメンバーの安心感が高まります。

  • 事前にサーベイ結果を共有する際に、併せて職場ミーティングを行うことも伝えておきましょう。
  • サーベイの意義や読み取り方、場のゴールや組織長としてどんな思いで職場ミーティングを行うか、事前に共有しておきましょう。
  • もし気になるメンバーがいる場合は事前に声をかけることも大切です。

「メンバー同士で更に協力しあえるような組織を目指したい」とみんなに伝えよう!
新人Aさんはこういったサーベイに慣れていないかもしれないから事前に 1on1 で不安が無いか声をかけてみよう。

参考:フェーズごとのコンテンツ一覧

Updated on 2025-03-26

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