組織長向け結果活用ガイド~はじめに~(組織長向け)

ここでは、自組織のサーベイ結果を受け取った組織長のみなさまに向けて、読み取り方の概要をご紹介します。

まずはこのページで全体像をつかんでいただいた後、具体的な結果の読み取り方・メンバーとの対話方法を、以下に記載のある各案内ページより別途ご覧ください。

サーベイの活用方法

調査結果には、組織やマネジメントの状態が表れています。あくまで一時期の組織状態を切り取ったものであることを前提にしながら、まずは「どんな状態なのか」を捉えます。

その上で、日頃の問題意識や実感値と照らしながら得点結果を見て「何が問題なのか」を捉えましょう。

さらに、見えてきたことに対して「手を打てそうなこと」を考え、可能な範囲で実行することで改善につながります。

日々のマネジメントの状況把握と課題解決に役立てるツールとして活用するイメージで進めていくと効果的です。

サーベイフレーム

仕事・職場・会社の3つのエンゲージメントと、それらに影響を与える要因が構造化されています。特に、仕事・職場へのエンゲージメントは、上司の支援が影響を与えます。日頃のマネジメントを通じた仕事や職場への支援に着目しながら結果を見ていきます。

読み取りの手順

STEP1 エンゲージメント結果を確認する

自組織の報告書を見ながら、トータルエンゲージメント、仕事・職場・会社へのエンゲージメントの結果を確認します。目指す組織状態に向けて気になる(もしくは相対的に得点が低い)エンゲージメントに着目します。

例)エンゲージメントの得点はそんなに変わらないが、目指す組織状態に照らすと仕事のエンゲージメントが気になる。

Point
事前に、自組織をどんな組織にしたいか(目指す組織)を考えられるとさらによいです。会社や上位組織の方針を参考にしながら、自組織の目指したい姿を具体的に考えてみましょう。

STEP2 エンゲージメント結果の要因を確認する

特に気になるエンゲージメントに影響する要因を中心に確認します。要因のうち、相対的に得点が低い要素(及び、得点は低くないが見ておきたい要素)に着目します。

例)仕事のエンゲージメントの要因のうち、個人の「機会の活用・創出」が気になる。

※具体的な報告書の読み取り方はこちら

「2属性比較報告書」の読み取り方はこちら(読み取り動画付き)

「経年比較報告書(属性別)」の読み取り方はこちら(読み取り動画付き)

「3属性以上比較報告書」の読み取り方はこちら(読み取り動画付き)

STEP3 良いところ・気になるところをピックアップする

STEP2・3を踏まえ、自職場において、エンゲージメントにプラスに働いている要因やマイナスに働いている要因は何か?を考え、良いところ・気になるところをピックアップします。

例)職場のエンゲージメントの中では、「組織成果へのコミットメント」は良いところ、「心理的安全性」は気になるところだな。要因では、「職場のPDSサイクル」は全体的に良いところ、「コミュニケーション機会」は気になるところだな。そこに影響のありそうな上司要素や他のエンゲージメントでも探してみよう。

STEP4 日常の場面を踏まえた結果の要因について考察する

STEP4の良いところ・気になるところの特徴を捉えた上で、なぜその結果になっているのか?について、その背景となる要因についての考察をします。

考察のポイント
・日常の職場での様々な場面を思い出しながら振り返ります。調査結果と結び付けながら、該当する場面・行動を洗い出し、要因を探っていきます。
・洗い出された要因をまとめて、職場の状況として整理していきます。
・合わせて、上司のマネジメントや支援行動を通じて改善できそうなポイントも考えます。

日常的な場面を踏まえた「読み取り方の例」はこちら

STEP5 取り組むべき課題を絞り込む

ご自身が目指す組織状態に近づくために、取り組みたい課題を絞り込みます。STEP5までの内容の中で、背景にある要因も含めて自職場の良いところ・気になるところ、その他の特徴を掴んだ上で、目指す状態の実現に向けて「良いところを伸ばす」「気になるところに手を付ける」といった観点で課題を設定し、重要度を踏まえて優先順位をつけます。

例)“職場のメンバーが双方に理解し合えるコミュニケーションの改善”は、重要でもあるし、課題として設定できそうだ。

STEP6 課題解決のために取り組めそうなことを決める

調査結果から見えたことと業務や組織の特性も踏まえて、自職場として課題を解決するために取り組めそうなことを決めます。自職場にとって必要なことか?実際に取り組めそうか?という視点で考えてみてください。

例)“メンバー同士があらためてお互いを知ることのできる場の設定”はすぐに取り組めそうだし、効果もありそうだ。やってみてどんな変化が起こるか見てみたい。

メンバーへの「結果の共有や結果を踏まえた対話の方法」はこちら

参考:フェーズごとのコンテンツ一覧

Updated on 2024-09-30

関連する情報